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姿勢の悪い野球少年はなぜケガをしないのか

こども整体専門、越谷BASE松田タカシです。

今回のブログは

 

姿勢の悪い野球少年はなぜケガをしないのか

 

というお題です。

 

地域の野球チームに所属する小学4年生男子Aくん

保護者様の相談内容は、

体が曲がってる、姿勢が悪い、内股を治したい

とのことでセッションさせていただいてます。

セッション内容について詳しくは、記事をご覧ください。

 

小4男子 姿勢が悪い、内股を治したい

 

カウンセリングや施術中、いろんなお話をしていく中で、

ケガを全然したことがないという話が出てきました。

僕としては、なるほど。と思ったんです。

 

Aくん

週末の野球以外は習い事なし、

学校が終わると宿題を終わらせて、外でずっと遊んでいるそうです。

自宅では右に横坐りする癖があるとのこと。

そしてなんでも反抗するので手を焼いているようで笑。

 

ラクをしたがるのは本能的行動

 

Aくんは基本的には外遊びでのびのび過ごしてます。

でも家の中ではいつも曲がった姿勢、横坐りで過ごしています。

全然言うこと聞かなくて、、とお母様、口では言いつつ、

それほどキリキリした様子はなく、

どこか、見守っているなあ、というやさしい印象を受けました。

 

 

ぼくら人間は基本的には99.9999999%が、

ラクが好きで、

無駄なことはしたくないですよね(笑)。

できるだけ好きなことだけしていたい。

無駄なこと、嫌いなことは無駄なエネルギーロスなので、

ストレスも極力避けて、いかに合理的に過ごせるかを自然と選択します。

これは生命の子孫繁栄のための本能的選択とも言えます。

 

しかし、成長とともに、社会性を身につけていかざる得なくなると、

好き勝手に生きる、本能的な生活は、できなくなります。

 

そうすると心と体にミスマッチが起こり始め、

さまざまな病気や、ケガ、障害の呼び水になっていくんです。

特に、生真面目な子は、大きなストレスにさらされます。

 

ケガをしないこととストレスの因関係

もう少し、専門的に説明をしましょう。

ストレスのかかった状態(やりたくないことをしている、イライラしている、恐怖や不安を感じている)

で体に起こっていることは、

血管の収縮

筋肉の短縮

血圧の上昇

心拍数の上昇

呼吸が浅くなる

自律神経の乱れ

ホルモンバランスの乱れ

手先足先の冷え、震え

視野狭窄

など、体は正常とは程遠い状態になっていきます。

 

これらはストレス状態を体が察知して、

それを修復しようと起こっているストレス反応です。

 

ストレス反応自体は修復のプロセスなので大切なことです。

 

でもこういったことが断続的、持続的に続くと

心と体のどこかに明確な不具合が起きはじめます。

吐き気なのか、発疹なのか、頭痛なのか、熱なのか、眠れないのか、

昨今は鬱うつ、ということも多くなっていると聞きます。

治そうと治そうとしても追いつかなくなると、心身の破綻が起きてしまいます。

スポーツならば、体は緊張し、力みが生じ、パフォーマンスは下がります。

当然、ケガもしやすくなります。

普段はできることはミスしたり、広い視野で冷静な状況判断なんてネガティヴなメンタル状況ではできるはずがないのです。

 

心と体の調和が乱れるということは、

ほんとうに万病の元なんです。

 

猫背とストレスの関係

ストレスを感じているとき、オードリーの春日みたいに胸を張りますか?

違いますよね。姿勢悪くなります。

背中を丸めて、体も心も閉じます。

いわゆる猫背ですね。

 

これは自己防衛の反応なんです。

 

大事な部分のほとんどは体の前面にあります。(内臓、大動脈、大静脈、神経、リンパ)

猫背を作ってブロックできるから前面にあるんです。

 

 

でもこれが長く続くと

肩こり、首こり、腰痛など身体の不調が起こりやすくなります。

 

猫背の癖がつくと、体の柔軟性が下がり、

筋肉や関節の負担も増します。

 

ストレス下では血行不良も起きていますので、

酸素供給が滞り、体に炎症が起きても血流が低下していれば修復は遅れます。

 

 

ただ、猫背は悪い面ばかりでもありません。

 

いつも良い姿勢で気を張っていては体は緊張が続きます。

どこかでリラックスしてほどく必要があります。

それが猫背です。

マイペースで呑気な子。

いつもリラックスして猫背ですね笑。

 

いつも姿勢の良いモデルさんでさえも、

リラックスしている時は猫背になります。

 

そう考えると猫背って大事かも?とも思えます。

 

見方を変えると面白いですよね。

 

 

気を張った良い姿勢が続くのははむしろ、

ストレスを感じている時間が長いとも言えるので、

猫背悪し!と一概には言えないのです。

 

止まることなく動き続ける人間

人間が動いている時は良い姿勢も悪い姿勢もなく、

止まることなく、しなやかに、

流れるように、動いてるわけで、

静止した状態の評価なんてほとんど意味がありません。

 

大事なことは動きやすい体を作ること!!

 

動きやすい体は、軍人のような良い姿勢ではなく、

背中を丸めた猫背でもなく、その中間、ニュートラルです。

 

 

いまの子供達の姿勢は残念ながらニュートラルではなく、

猫背に近い子がほとんどです。

だから、今より、良い姿勢が作れるようにしていきたいのです。

 

 

こどもは環境の影響を大きく受けている

こどもらしく、

自分のわがままを通してもらっている(通している?)Aくんは

生き物として、とても自然に生きているんです。

不調がないはず、ケガもしないはずでした。

 

のびのびと過ごせている家庭環境。

ほんとうに素晴らしいです。

 

そしてAくんの所属する野球チーム、

こちらも、厳しさと楽しさのメリハリのある

恵まれた環境なようです。

 

体を過度に酷使したり、

精神的に追い込まれるようなこともなさそうです。

 

ほめ上手なコーチもいるようです。

 

家庭でもスポーツでも、こどもらしくのびのびと過ごせているんですね!

 

そして、お母様曰く、Aくん超ポジティヴな性格とのことです。

これは生まれ持ったものとも、

環境がよかったとも

言えますね!

 

あとはまだ、体をうまく使えてないから、

反力や反動といった、力に変換するために

必要なエネルギーが作れていないということも付け加えておきます。

 

つまり、筋、関節に負荷がかかっていないのです。

 

これはこれから先、中学生などになり運動強度があげってくると問題になってきます。

 

 

楽しくのびのびと!

Aくんの過剰回内はスポーツ障害の元凶です。

これ自体は、生活習慣や歩き方などによって起こるものです。

スポーツを息長く続けるためには、

ケガのないうちにゆっくり改善をしていく必要があります。

これは今後しっかり取り組む課題です。(頑張ろう!)

 

でも、今回みなさんに伝えたい大切なことは、

 

Aくんは、こうして

心にも体にもストレスをかけず、

野球を楽しみ、毎日の生活を楽しんでいるということ。

 

そして、

うまく体を使えていない成長期のこどもにとって

発育発達に適した運動量と質が保たれているということ。

 

 

これがぼくの考える、

野球少年Aくんのケガをしない理由です。

 

 

こどもたちが

ケガなく、

のびのびと

スポーツを息長く続けるために

取り巻く大人が環境を作る。

 

ぼくも、ここはブレずにみなさんと関わっていきたいと思って頑張ります。

 

 

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