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ランバイクのためのこども整体

最近、競技のランバイクをしているお子様の来店が続いてます。

はるばる遠方からお越しくださるお客様もいてありがたいことなのですが、

つまり、こどもの体をしっかり理解している同業、専門家は少ないのでしょうね、、、

 

私自身、ランバイクの知識は全くなかったのですが、

いろいろなるほど〜と思うことも多いので今の時点で感じたことを今回ブログを更新しました。

 

ランバイクとは

https://runbiker2019.com/さんよりスクショでいただきました。

 

ランバイクとはペダルのない子ども用の乗り物で、ストライダーが有名ですね。

もともとは三輪車の代わりに普及した自転車の予行練習用としてと広まりましたが、

いまでは競技化され、熱心に取り組んでいる親御さんが増えているそうです。

 

整体師目線からみたランバイクとこどもの動き

バイクにはペダルがないため、動力は当然足のキックのみとなるので

足の筋力などが必要になります。

でも足だけでなく、全身をうまく使って地面の一点に効率よく力を伝えるほうが

当然良い動きです。

 

この動き方の違いは

将来的に他のスポーツに取り組む時に

大きな差となってくるのはもちろん

ケガのしやすさ、しにくさという致命的な差が生まれてきます。

 

スポーツに共通する身体操作

どんなスポーツでも共通することですが、

速い子、上手い子達はどんな動き方をしているでしょうか?

 

おそらく、なめらかにスイスイと動いている子が多いと思います。

 

中には力強く、力感たっぷりで速い子もいると思いますが、

みていて、すごいなーと思う動き、ああなりたいと思うのは、

おそらくなめらかにスイスイと動いている子です。

 

同じ距離を進むのに

力任せでエネルギー消費の高い動き方と

力に頼らない効率の良い動き方

ではどちらが良いか?

と聞かれれば、選択の余地はないはずです。

 

こどものうちに力任せで動くことを覚えてしまうと,,,

こどものうちに力任せで動くようになってしまうのはなぜなのか?

いろいろと考えられますが、

遊ばせ方の影響はありそうです。

 

たとえば、

重いものを持たせる、力の必要な動作を好んでさせる、

こどもがそれを出来た時に、めちゃくちゃ褒めてしまう。

そしてどんどん負荷を上げていくような遊ばせ方を続けてしまう。

こうしたことは繰り返していると、こどもの脳内では

 

→力任せの動きをするとパパママに褒められる

→達成感から報酬系のホルモンがドバドバ分泌

→筋肉使え、筋力つけろと脳からの指令が出まくる

 

その結果、コーディネーション能力に関連する神経系統の発達が鈍化していきます。

 

コーディネーション能力の図解です。

 

ランバイクは

6の定位能力以外がすべて必要だと考えられます。

 

ランバイク向上のためにするべきること

5の連結能力なしにスポーツの上達はなし!

と言えます。もっとも大事ではないでしょうか。

けっきょくのところ、どんなスポーツでも、運動連鎖、体の連動性といったことが肝になります。

ですから、あまり拘らずに、いろんなタイプの遊びをたくさんすることが結果としてランバイクの上達につながります。

おすすめは上半身、手をよく使う遊びです。

ボルダリングなどは特におすすめしています。

力任せに登るのではなく、体を工夫してバランスやポジショニングで登らせることです。

 

 

ランバイク上達のヒント!

キック力を産むのは骨盤の乗り込みです。

股関節から動かすイメージではなく、サドル部を支点にして上半身下半身の動きを骨盤がしっかり伝えられるかが鍵になります。

いくつかポイントとなる動きを挙げてみます

 

1、骨盤の乗り込み

キックする足側にしっかり骨盤が乗り込むと

力がしっかり前に伝わります。

動きとしては2軸の動作になります。

後ろから見るとサドルの上で蹴る側の骨盤が蹴るタイミングで下がっていればGOODです。

筋力がまだまだの場合、背骨がうねうね、上半身全体よく動いていると思います。

一見、ブレている、よくない動きのように感じますが、体は連動して力をつたえようとしている証拠です。

 

トレーニング

2軸歩き

左足右足の間隔をあけて、左右にしっかり重心移動しながら歩くことで重心の左右の乗り込み動作になります。

ヒョッコヒョッコ左右に揺れる竹馬歩きです。

1本の線を引いてあげて踏まないようにまたぐように歩く。慣れたら走ってみる。

こどもの場合、もとものそのように2軸で歩くことがほとんどですが、動きの強化として取り組めます。

 

2、ハンドルは押す

固定されたハンドルが強い推進力のテコになります。

ここで体も一緒に固定すると上半身が使われなくなるので、

骨盤の乗り込みのタイミングで

同側のハンドルグリップを前に押します。

同側とは左足のキックのタイミングで左ハンドルを押す動作です。

 

これは押すことを意識させるより、

骨盤の乗り込みがあれば自然と同側のハンドルは押す動作が出てくると思います。

 

筋力がまだまだのうちは、ハンドルがブレて不安定かもしれませんが、

月齢が上がってくると握力がついてくるのでハンドルが安定してくるのではないかと思います。

 

 

トレーニング

お父さんと押し相撲

ムキになってやらずにタイミング、リズムを合わせてお子さんが押せるようにすることです。

イチ、ニ、イチ、ニ、と掛け声に合わせて

左足で踏ん張る時は左手のほうで強く力が入るようにです。

これはお相撲さんのつっぱりと同じ要領になります。

左足で踏ん張る時に右手押しになると力はうまく伝わりません。

 

3、ピッチよりストライド

速いピッチで回転を上げる前にゆったりダイナミックに一歩で大きく進めるようにした方が

床反力を掴む練習になります。

もうひとつ、惰性でも進むことを体感することで外力を使うことが上手になったり、

重心移動によるリズム能力、バランス能力、連結能力などが刺激されます。

 

サーフィンのようにゆったり大きく蛇行するように動く方が重心移動があるので良いと思います。

 

トレーニング

広いところでバイクでゆったり行ってください。

一歩でどこまで進むか距離を測ってあげることも良いと思います。

 

 

足の歪みを見落とさないで

最後にお子さんの足の歪みについて軽く触れておきます。

過剰回内(オーバープロネーション)という足の歪みをご存知でしょうか?

土踏まず側に足が倒れ込み、ぺったんこの足の子はおそらく過剰回内です。

細かい情報についてはブログで書いてますので参考にして欲しいのですが、

過剰回内の足は、足がベタっと開いてしまっていて、

踏ん張りの効かない足になっています。

 

 

当院のリーフレットにも詳しく記載しています。pdfデータこちらからダウンロードできます

 

踏ん張れない足なのに踏ん張らなきゃいけないとなると、

どんどん足の負担が増していき、歪みが助長されます。

力任せに動くようなこどもの中には

過剰回内を持っている子が多く、

踏ん張りが効かないから、リキまざるを得ない悪循環になっています。

スポーツ障害の元凶になる歪みなので早めの対処が必要です。

 

遺伝的な要素も多分にあるので、一度チェックしてみてください。

過剰回内を見抜いて対処できる専門家はあまり多くありません。

小さい声でいいますが、医療機関ではまず、解決しません。

 

過剰回内の相談は必ず、越谷BASE松田までお願いします。

 

 

ということで

ランバイクはまだまだこれから勉強というところですが、今の時点でわかることを書かせていただきました。

参考に慣れば幸いです。

 

 

 

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