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キッズトレランはコーディネーション能力が上がります②

前回は子どもとトレランしてきました、という話でした。

キッズトレランはコーディネーション能力が上がります①

このトレランって本当に想像以上にすごいと僕は思っています。

 

ゴールデンエイジの運動能力を高める。

これはキッズプログラムの一番重要とされているポイントです。

その能力をコーディネーション能力と呼んでいますがトレイルランニングやるだけでコーディネーション能力あがっちゃうよ、という話です。

 

その話をする前にこれを話さないといけません。

 

そもそも、僕がトレランに出会ったのは一冊の本でした。

BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”

amazonの紹介には

ノー・ランニング、ノー・ライフ!人類は、走るために生きている いや、生きるために走っている!
この冒険は、ランナー誰もが抱くひとつの疑問から始まった──なぜ僕の脚は走ると痛むのか? 真実のランを目指すウルトラランナーたちは、やがて、メキシコの秘境をサンダルだけで一昼夜走り続けるタラウマラ族と邂逅する! 人類は、走るために生きている──いや、生きるために走っている!

 

と煽りまくっていますが笑、案の定、私もまんまと煽られハマってしまったわけです。

メキシコの秘境に住んでいるララムリ(走る民族の意)と呼ばれる民族は練習もしたことない、ウォーミングアップ、クールダウンもなしで、トレイルマラソン(山岳マラソン)に出て、いきなり優勝したり、しちゃうんですからそりゃもう興奮します。

しかも毎日口にするものはトウモロコシばっかり、お酒は、やっぱりトウモロコシのビールだったり、栄養取れてんのか?的な信じられない生活なんです。日本の30品目食べようって一体、なんなんだろう?て思いました。

 

で、この人たち、血管性の疾患を全くしないそうなのです。

いわゆる生活習慣病ですね。でサンダルで険しい山岳地帯に暮らしているのに怪我を全くしない。足のトラブルもない。

 

治療の世界にいると、怪我や症状に対してどうやってなおそうか、どうやって回復までの道のりを計画しようか、とばかり考えがちですが、この本読んでから、とてもいい意味でシンプルになりました。ざっくりいうと運動すれば治りますよ、的な。(もっと丁寧に伝えてます)

だって、過保護にすればするほど、体は弱くなりますから。

あ、心が、でしょうね。

 

で、このトレラン、僕は登山の趣味がなかったので、山を知る、山が好き、自然が好き、という過程を飛ばして、いきなり、飯能での17kmのトレランのレースに出て、それこそ死ぬかと思ったのです。辛くて辛くて。

ペース配分もわからず、かっ飛ばし、越谷、武蔵野市の平坦な道で、飼いならされていた僕の足は、全く歯が立たなかったのです。

 

山、やべー!辛すぎ!もう2度とやりたくない!

 

そう思った数時間後には、来年もこのレースリベンジしたいとか、言ってました。

それから数年経ち、すっかり山慣れして、今は景色や自然を楽しみながら走れるようになりました。去年初の53kmのウルトラレースに出て無事、完走できました。

そんなトレランに娘を連れ出したのがちょうど2年前、6歳の時です。

 

この辺のくだりは

僕がかけっこ教室を始めた理由わけ

で書いてますので、読んでいただくとして、

 

このトレランは、身体能力のベースアップには一番良いと思います。大人にも無論なんですが、子どもにとっても最高のアクティビティです。

 

特にゴールデンエイジと呼ばれる、5〜12歳の時期の山を走る経験、これはコーディネーション能力を高める効果があります。

 

プレ・ゴールデンエイジ

神経系の発達が最も著しい5歳から8歳頃。この時期に多様な動きを体験させることがその後の動作の習得や専門技術の上達につながります。勝ち負けよりも楽しさを教える時期。

 

ゴールデンエイジ

8歳から12歳頃をいいます。この時期に神経系の発達がほぼ完成します。巧みな動きも即座に身に付けるので(一生に一度だけ訪れる、あらゆる動作を短時間で覚えることのできる「即座の習得」)非常に重要な時期。この時期の運動は忘れない(自転車に乗れなくなることがないように)。

 

スキャモンの発達発育曲線がベースになっている考え方です。

 

まず、

コーディネーション能力は

バランス能力(崩れにくい)

分化能力(器用さ)

リズム能力(タイミング)

連結能力(体の連動性)

定位能力(動くものと自分との距離感覚)

反応能力(素早さ)

変換能力(状況対応力)

の7つあると定義されています。

 

実はトレランではほぼ全部体験できます。

7つの中でも特に使う能力は

バランス、リズム、連結、変換です。

不整地には、段差、石、葉っぱ、根っこ、ぬかるみなどトラップがたくさんあります。

それを目と足の感覚で瞬時に判断し、バランスを保ちながらクリアしていく。

時にはうまく転んだり、転ぶことを回避したり、滑ったり、まあ、怪我もつきものですが、そういう体験こそ尊いものです。

 

アスファルトや校庭では味わえない、感覚です。

 

 

鎖場があったり、岩場があれば、さらに多様になりますね!

 

そして何より、

自然の中でいっぱい汗をかくこと

自然の中で心が癒されること

自然の中でたくさんの微生物に触れること

自然の中でいっぱい元気をもらうこと

 

自然とは問答無用で偉大です。

誰もが、声が大きくなり、元気になり、笑うようになります。

 

これ以上のことってないです。

 

そういったことから越谷ベイスかけっこ教室では

できるかぎり屋外で開催を考えています。

汚れたり、転げたり、裸足になったり。

そうして朗らかな感情も育めると思います。

 

また、日本は硬いところで走りすぎているから、貧血傾向だ、という専門家の指摘もあります。海外での陸上の練習の多くはクロスカントリーや不整地など足に優しいところで走っているようです。

ですから、かけっこ教室に参加する皆さんにはご理解いただきたいと思います。

 

僕は、過保護な教室にするつもりはありません。

楽しいのと同じくらい、できるだけ強い体を作れるようしていきます。

 

それが嫌な保護者さんは、参加はご遠慮くださいね。

 

まとめ

不整地を走ることはコーディネーション能力が上がる

自然は問答無用で偉大。いけばわかるさ!

 

 

かけっこ教室で始まったら企画して、いきますよ。山!

 

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